友達がいない大人は、不幸せ?
「友達がいる」「いない」に悩むのなんて、せいぜい中高生時代までだと思ってました。
実際、大学生になったら自由や恋愛を謳歌して友達なんて二の次の時期があったし、
社会人になったら、仕事がめちゃくちゃ忙しくて、友達はやはり二の次でした。
でも、ふと、落ち着いて周りを見渡して、
「あれ、私、友達いないかも」
と思ったのが、30代手前。
小学校、中学校の友人関係はすべて自然消滅。
高校、大学で合わせて、たったふたり。
職場では仲良くしていた人も、職場が離れれば、もう会うことはない。
割と、寂しい人生送ってきてる?
友達関係、雑にしてきた?
色々考えました。
そして、友達のいない私って、もしかして不幸せなのかな?
と急に、不安と、足元がスースーした感覚がして、怖くなったのでした。
友達がいないと、寂しい?それとも楽?
ただ、冷静に振り返ってみると、私は、「友達がいないこと」を、そこまで深刻に寂しい、と思ったことが、ほとんどありませんでした。
「友達がいないと寂しい」
と思うひとはきっと過去に
「みんなとわいわいやって楽しかった」記憶がちゃんとある人なんだと思うんです。
私は、昔から集団生活が苦手で、わいわいするのが苦手でした。
集団での飲み会も大の苦手。
みんな、本当は興味もないくせに(←こんなこというから友達できないw)なぜあそこまで盛り上がれるんだろう、といつも違和感を感じてました。
すると周りからは
「深く考え過ぎ、その場を楽しめばいいじゃ〜ん、頭固いんじゃない?」
と「まじめでつまらないコミュ障め」みたいに上から目線で言われるから、さらにこちらは「フン」となる、悪循環(笑)。
友達みんなでバーベキューとか、大人の社交の基本みたいな感じですが、ああいうのに参加できないから、寂しい、というのも、もちろんないです。
むしろ、ああいうのに参加しなくて良い意味で、友達がいないのは「楽」だと思います。
一人でいると、基本的にほっとします。誰に合わせる必要もない。
でも一方で、一対一で、ゆっくり落ち着いて語り合う友、みたいなのは、ほしい。いないと、すごく寂しい。
そんな語り合える友、は1人か、2人。
ただ、2人とも遠方で、最近は連絡も頻繁じゃないから、
「もしかしたら、彼女とも、縁が切れてしまうかも」
と思うと、恐怖を感じたりします。
語り合う友がいない、というのは、想像するだけで、すごく悲しい。
やっぱり、自分の意見を聞いてくれる人がいない、自分の気持ちに耳を傾けてくれる人がいない、というのは、
自分の感情の行き場がなくて、その誰にも受け止めてもらえない感情が空に浮いてうろうろしているのがイメージされて、あ、友達いないと寂しい、、と思います。
自分の感情を自分で受け止められる人は、友達がいようといまいと、強い
友達がいないと、世間一般からは「かわいそう」という目で見られがちですが、
私から言わせれば、たくさん友達がいる人でも、表面的で、自分を偽って相手に合わせている人ならば、その人こそ「かわいそう」な気もします。
「友達がいる」状態じゃないと、きっと不安なんだろうな、と。
友達について考えてみましたが、
出た答えは、
友達がいようといまいと、自分の感情を自分で受け止められる人は、強い。
という結論に達しました。
先に、自分の声に耳を傾けてくれる友がいなければ、寂しい、と書きましたが、
人によっては、耳を傾けてくれる友がいなくとも、
自分の中で自分の感情をしっかり受け止められる人
または、
友達という手段でなくとも何らかの方法(表現活動、趣味、スポーツ、研究など)で自分の気持ちを昇華できる人
は、必ずしも、そばにいつも友達が必要ではないはず。
よく、仕事に熱心だったサラリーマンが定年退職後、地域の人間関係に溶け込めず苦労する、みたいなのがありますが、
今までの生きがいだった仕事がなくなり、いきなりそんな興味ないところで友達作ろうとしたって、行き詰まるのは当然。
もちろん、そのスタートから、ゆっくり時間をかけて関係を作っていってもいいのですが、
ほら、おじさんてプライド高いから、そんなこと今さら、自分が下手に出てまで地道にやりたくない人が多いわけですよ。
そういうおじさんは、いまさら無理して地域コミュニティに(自分を曲げてまで)溶け込もうとして、わざわざしなくても良い挫折をしたりせず、
仕事を再び続けたり、仕事に関係する活動を継続していけば良いわけです。
なんにせよ、「自分の感情をきちんと受け止め、自分のいる場を見極められる」人は強い。
友達がいないと悩んだり、「私って変?」と思う人は、きっと、そう思ってしまう現在、なにか「自分らしくない」何かをやって、葛藤しているんじゃないのかな、と思います。
ママ友とかも。
「ママ友ができない」「ママ友とか苦手」と、苦労したり悩んだりしている人は、その時点で、あの「ママ友特有のコミュニティのなんともいえない雰囲気」が、自分とテイストが合っていないんですよ、元来。
なのに、「子供のために」と、自分らしくもないコミュニケーションを頑張ってしまうから、ストレスを感じる。
頑張らなくていいんですよ。
そのままで良いんです。
友達がいる、いない、に振り回されると、せっかくの「自分らしさ」が消えてしまうことだってある。
友達って、あくまで結果論。
欲しい、と思ってできるものではないです。
堂々と、「友達がいない」人生を生きてもいいじゃないですか。
自分らしい生き方の先に答えは見つかる
友達がいなくて寂しい、友達がいないと楽。
私自身、大人になってからも「友達いない問題」には振り回されてきましたが、
「自分らしく生きれば、友達のいるいないは気にならない」
と思うようになってからは、何かが吹っ切れました。
すると、不思議なことに人に対する距離感が変わった気がします。
いままでは、誰かと出会うたびに
「この人は!私の友達に…なれそうか?なれなさそうか?」
と、どこかで焦っていた気もします(笑)。
その焦りが、変なオーラとなって人を寄せ付けなくしていたんじゃ、とも気づきました。
自然体でいるのが一番です。
まあ、自然体になったからといって友達ができたわけではありませんが(笑)、少なくとも、誰かと接するときには、ありのままの自分でいられたほうが、自分のためにも、相手のためにも良いのかなと最近は感じています。
友達いないみなさん、全然友達いないなんてヘンなことじゃないです。
自分らしく、マイペースに楽しく生きていきましょう。