「ママ友はいらない」理由は人それぞれ
「ママ友いらない」
と宣言するひとについて、どういうイメージを持ちますか?
- コミュ障
- 気難しい
- 潔い
- ひとり好き
- 多忙
色々な理由がありますね〜!
実際、私の周りでママ友いらない派(友達に結構多い。類は友を呼ぶ?)のひとに聞いてみると、
へ〜本当に色々な理由があるな!
と感心します。
ワーママなら、だいたいは仕事や家事で目が回るほど忙しく、
「ママ友なんかとつるんでる時間的余裕も心的余裕もゼロ!」
「ママ友?そんなの作る暇ない」
というクールなタイプが多いです。
あとは、面白かったのが、
「たまたま偶然知り合った人間たちの集団なだけなのに、なぜあれほど無駄に親密な雰囲気を醸し出さなきゃいけない圧がある、あれは一体なんなのか、私はそんなのに屈しない」
(濃密系幼稚園ママの心の叫び)
みたいな、「ママ友とか?そもそも意味わからない」派とか。
あとは、とにかくコミュ障で、人と交わるのが苦痛すぎる、ママ友なんて面倒臭いの最高峰であり、コミュ力レベル高すぎてこわい、近寄れない。
みたいなコミュ障タイプ。
私、これですね。間違いなく。
ママ友と無理してランチ会とかしたあとは、疲れすぎて2日間くらい寝込みます。ええ、病気と言われても結構です(笑)。
(こちらの記事もどうぞ→ママ友に疲れるんです…。疲れないママ友との違いを知って賢く自己防衛しよう)
あとはトラウマ系。
一度、ママ友コミュティをたっぷり味わった経験があるママが、その後、ママ友との付き合いをできる限り薄くする方向へ舵を切るタイプ。
ママ友関係での交友関係の悩みや傷ついた経験がトラウマとなり、ママ友という単語にアレルギー反応すらでる、というトラウマ系でもあります。
私はこれでもあります。
「ママ友いらない」までの軌跡
ママ友関係は、「距離感のさじ加減」が大事だと、感じます。
ママ友って、仲良くなるときは、急速に距離が縮まることが多い。
子ども同士が仲良かったり、同じ習い事だったり、役員で頻繁に顔を合わせたり。
ちなみに、子育てママって、基本的にどんな人でも孤独を抱えていると思うんです。
そんなときに、同じ境遇の人がそばにいて、同じ時を過ごしたら、
「あ…、わかりあえるかも」
という予感から始まり、同じ孤独を感じているもの同士、気持ちを許しあい、急速に仲が深まる。
で、蜜月は続く。
「ママ友いてよかった」と救われる時間も、もちろんあります。
ここで、お互いが「最低限の距離」を取れるタイプだったら、お互いの子ども関係で難しいことが生じなければ、そこから「一生ものの友人」になれる可能性も。
でも、ほんの少しの微妙な考え方の違いや、子どもの成長による変化、家庭事情(夫や経済的なことなど)、親しきゆえの甘え、などから、
「一番心を許していたひとが一番許せなくなる」という愛憎の事態が起きることがある。
そして、それは、思った以上に、頻繁に起きやすいことなのです。
私自身、幼稚園ママ時代、最初に仲良くなったママ友と、結果的に距離を置くことになりました。
アクティブに色々なお誘いをしてくるママ友に対して、マイペースの私はそのお誘いにアクティブに合わせることができず、
また、割とガンガンとプライベートを追求してくるそのママ友に対し、「ママ友との間に適度な距離を取りたい」と思った私はストレスを感じ、
一方では、クラスの役員の仕事を仕切っていたそのママ友のストレスを、私が理解してあげられなかったこと、
「人を尊重する」という価値観がお互い違っていたこと、
お互いに、ボタンの掛け違い、価値観の微妙な違いがあり、私はモヤモヤすることが多くなり(相手がどう思っていたかはわからない)、
険悪になりきってしまう前に、私から思い切ってフェードアウトすることを心に決めました。
きっぱり心は決めましたが、行動としては、注意深く、ゆっくりとゆっくり距離を取っていった感じです。
そして、最終的に誰ともつるまず、ひとりになりました。
とにかくしがらみから離れて、気楽になりたかったのです。
でも、顔を合わせれば顔見知りのママ友とは挨拶するし、話しかけられれば、ちゃんと話します。
そんな日々なので、傍目からはそこまで「ぼっちママ」には見えなかったのでは?と思ってます。
(あ、このママ、明らかに距離とってるなーとは思われたと思うけど)
とにかく、感じの悪く距離を取ることは一切せず、
ただ、特定のママとつるんだり集団でランチいったり、長期休みでも一緒に遠出したり、帰宅後も長々とラインしたり、
そういうことを、一切しないだけ。
もしかしたら、フェードアウトすることになったママ友は、私の悪口を誰かに言っていたかもしれないけど、
私の耳には入ることは、卒園時までありませんでした。
(私自身が、悪口が聞こえてくる場所にいなかった)
そう、思った以上に平気でした。
別にママ友いなくても、全然平気だ。
そう実感。
ママ友ストレスで、夜に眠れなくなることもなくなりました。
ママ友関連の予定が入ることもなくなったので、スケジュールも楽になり、子供に対しても、以前よりガミガミしなくなりました。
ひとりになる前に、
「きっと他のママ友たちが集団で子供連れで遊んだりどっか行ったりしているのを聞いたり見たりしたら、私、孤独を感じるんだろうな…」
と覚悟していたのですが、そういうケースに遭遇したときにも、孤独を感じない自分がいました。
むしろ
「大変そうだな、参加しなくてよかった」
くらいに思っている自分がいました。
一言で言うと、「せいせいした」気持ちで。
もちろん、ママ友と楽しく過ごせるコミュ力のあるママは憧れるし、そういうコミュニティを心から楽しめる人間であれたらまた違ったのかもな、と思います。
でも、自分を変えることはできない。
私はそれをストレスを感じてしまうタイプなので、ママ友のいない生活を選んだことは、正解だったと今でもしみじみ思うのです。
平気な理由
私自身、ママ友がいなくても、自分が思っていた以上に平気だった理由を考えてみました。
立派な理由はないのですが、
コミュ障でひとり好きであるという性格は大きいですが、
それ以上に
「私はそれなりにやっている」
とあえて自信を持って過ごしたことが大きかったかも?
あえて、自分をちゃんと肯定してみせたのです。
- ママ友とつるまないぶん、子供たちの話をじっくり耳を傾けてあげている私。
(ママ友とのおしゃべりに神経を使うと、我が子の話なんて全然聞けてなかった)
- 予定がないぶん、子供たちの本当に好きな場所に連れていける私
(一緒にいく友達がいなければ、自分たちの希望だけで決められて楽)
- お菓子が適正量になった。
(これ大きい。ママ付き合いでお菓子のやりとりをする不毛さよ…!)
ママ友がいないことでの子どもへの影響を心配しましたが、それは心配無用でした。
子どもたちは、園の中で、それぞれ好き勝手に気の合う子と遊びます。
ママ友の交友関係なんて、そこには関係ありません。
ただ、園からの帰り、いつもの公園に子供が行きたがったら、同じ園の子たちと遊ぶ機会は奪いませんでした。
私は、ママ友の輪から少しだけ離れて、無難にニコニコしているだけ。
(ニコニコしているのは大事。でも噂話には入らない)。
でも、意外と同じようなママ、いるんですよ。
わざと輪に入らないママ。
そんな感じで、春夏秋冬、ママ友とつるまないでもやっていけるもんです。
大丈夫。
私が実証済み。
慣れないうちは、ソロママ活動もぎこちなかったですが、慣れれば、これ以上気楽なものはありません。
我が子をじっくり見つめる機会って、意外とないもの。
公園で、友達と我が子のやりとりや、我が子ひとり落ち葉を拾ってじーっと観察したりしている姿、色々な姿を、ただただそっと見守ることは、母親として有意義な時間だっと思います。
慣れが大事
ママ友いらない宣言をしていると、
「強いね、でも私はそんな勇気ない」
と言われることも。
いえ、私は弱い人間です。
すごく傷つきやすい。
同時にリアリスト(現実主義者)でもある。
ここで、大事なのが、「ママ友いらない」というのは、コミニュティの全てを拒絶しているわけではない、ということ。
- ママ友に挨拶されてもガン無視
- 話しかけにくいオーラをガンガン出す。
- 役員は絶対引き受けない。
とか、そういうことではなく。
ママ友に挨拶されれば、にこやかに返すし、話しかけられれば立ち止まって話も聞きます。
誘われれば「あー残念」と丁寧に断ります。(断るとこはブレない)
PTA関係の役員は必要があれば引き受けます。
ただ、決してその先は超えない。
深くつるまない。
そこは、徹底。
「ママ友ほしい」のに「いない」のは、少し悲しい。
でも、
「ママ友いらない」と思っていて、「いない」のはあまり悲しくない。
私は、数々の失敗と苦しさを繰り返したあと、心の底から
「ママ友はいらない」
と思い、その気持ちに準じた行動を執り行ったわけで、そこに苦しさも悲壮感もありませんでした。(変わりものだとは確実に思われたかも)
私自身が強い人間だからではなくて、決めたことに対して強い自信を持っていたから、ブレなかった。
最初はちょっとスースーするというか(隣に誰もいないw)、
ぎこちないかもしれませんが、
不思議と人間って、どんな状況も慣れます。
平気になっていきます。
自分の中で確固たる「ママ友いらないや」という気持ちさえあれば。
もし、色々悩んで、ママ友ストレスに感じていて、
ママ友関係から距離をとりたい、という気持ちのひとがいたならば、その自分の気持ちを、どうかまずは認めて、大切にしてあげてほしい。
いろんな方向から考えて、時間をかけていいから、一番自分が納得する答えを探してほしい。
もし、距離を取りたい、と思うのならば、
まずは大げさに考えなくていいので
(あのママ友と絶縁してやる!とか意気込まないで大丈夫w)
すこしずつ、すこしずつ、フェードアウトしていけば良いのです。
大丈夫、大丈夫。
思っているよりも、ママ友と関わる時間って、振り返ると短いものです。
少しぐらい人間関係ミスったって、子どもが中心の世界は流れが早いので、ただただ流れに身を任せていれば大抵のことは流れていきます。
(むしろミス取り返そうとか、そういうバタつくほど泥沼化したりします)
距離をとったことで生まれた余裕で、子どもへまなざしを向けられるようになります。
ママ友いらない主義を通した数年間、本当に、気持ちは楽でした。
付き合い方の選択権は、自分自身にあります。
それを忘れないでほしいです。
ぜひ、自分の決めたことに自信を持って、自分らしい素敵なママライフを過ごしていってほしいと思います。
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