HSPで仕事が続かない?
私は現在アラフォーですが、20代の頃からの悩みが
「仕事が続かないこと」。
自分で言うのもなんだけど真面目だし、人並みに頑張りたい気持ちはあるんです!
実際に、どこの仕事でも職場でも、すごく緊張して頑張ってる。
すごく準備もする。
週末はクタクタ。
土日をぼーっとしてから、また月曜に会社に行く。
すごく緊張しながら。
でも…、
「なんでこんなに自分は頑張らないと、人並みにすらなれないの?」
とずっと思っていました。
劣等感だったし、こんな感じで仕事行く毎日が辛い。
この先どうなっちゃうのかな。。とずっと思っていました。
大人になってから自分に「HSP傾向がある」ことを自覚して以来、
「仕事が続かない」理由のひとつに、HSPがあるのは間違いないだろうな、と思いました。
(もちろん、すべてをHSPのせいにするわけではありません)
HSPとは
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、「扁桃体」の機能が過剰に働きがちで、HSPではない人と比べて刺激に強く反応し、不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探究できる半面、ささいなことで動揺したり、ストレスをためてしまうこともあります。
サワイ健康推進課サイトより
仕事遍歴
私の仕事遍歴です。
最初の職場:10ヶ月で辞める
次の職場:2年半で辞める
次の次の職場:3年で辞める
次の次の職場(派遣):休職(産休、育休)含め4年
こんな感じで約10年転職しながらも、、なんとか働いて自活し、
その後結婚、出産後はパートとして働き、
パートになってからはペースを緩めたおかげか、それとも単に歳をとって図太くなったのか?
かれこれ8年以上、同じところでなんとか働いてます。
楽しくはないし、毎日、出勤前は憂鬱です。
それでも、退社後に感じる爽快感、お給料が入る喜び、将来のことを考えてなんとか自分の心を守りながら働いてますが、
退社後は爽快感と同時に、とんでもない疲労(主に心の疲労)を感じるため、
家事や育児ができずに寝込んでしまうこともしばしば。。
正直、全然仕事と家庭生活両立できてません。本当、生きるの向いてないと思う(笑)
もしこれ以上心の疲労度、消耗度が激しくなった場合、辞める可能性はかなり高いな。。。
と思いながら、綱渡りな気持ちで毎日、働く日々です。
ちなみに、新卒で入った、つまり人生最初の職場で1年もたなかったことは、いまだに引きずってますよ。
自分だって「こんなすぐ辞めるなんて」と当時、呆れましたもん。
自分自身に失望した上に、親にも「石の上にも三年だ!」と怒られて辛かった。。
でもね。
無理だったの。
ブラックと言われれば若干そんな職場だったけど、平気で楽しそうに働いている人もたくさんいた。
けど、私は心が疲弊してしまった。
辞めなかったら、壊れてたと思う。
正常な判断ができるうちに辞めてよかったと未だに思う。
(今振り返れば「休職」という手もあったけど、その職場にいること自体が無理な感じだったので、やっぱり難しかったと思う)
心身ともにボロボロになった社会人1年目だった。
会社のせい、人のせい、というわけでなく、それ以前に「働く」ことが無理な感じだった。
すっごい絶望したよね
今思えばもう少しうまく立ち回れたんじゃないかな、のらりくらりと、長く働くことができれば良かったなとか、色々思うことはいっぱいある。
でも、社会にでて一年目、HSPとしてはあれが限界ぎりぎりでした。
それ以降、転職は繰り返すものの(笑)、ちょっとずつ一つの職場で働ける年数が延びていったから、
慣れとか時間が経過して図太くなっていった感じはあると思います。
資格があったことは大きかった
実は私はある資格を持っています。理系の資格です。
高校時代からメンタルが不安定で体調の波が激しかった私は、
自分の将来について、会社でバリバリと長年働く自分の姿はまったく想像できませんでした。というか、まず無理だろうと思ってたのです。(それはやはり当たっていた)
だから、いつでも何度でもやり直しがきくように、細く長く働けるようにするために、
そして何より、プレッシャーの強い私に取って、
何かに縛られて身動きできない人生にしないために、より自由に生きられるように
「資格」を取っておいたほうが便利だ
と思ったのです。
幸い、私は一人でコツコツ行う勉強は苦手ではありませんでした。
(ただし、アクティブラーニング系は苦手です。発表とかは無理です)
そして無事に、理系の資格が得られる大学(偏差値は普通)に入り、頑張って実習もこなし、卒業時に資格も無事に資格も取得しました。
(一度社会人を経験してから「やはり資格を取ろう」と一念発起して、大学に入り直したという大人の人がクラスメイトに数人いました)
資格を持っていることで
「ここがダメでも、またなんとかなるかもしれない」
と、なんとかギリギリの部分で自己肯定感を持つことができました。
(✳︎実際には、その資格が必要としない職にもつきました)
その資格の存在が、ゆるーく自分を助けている。
だからね、もし自分の子供にもHSPの性質(=HSC)があるなら、
自身の経験を踏まえて
資格だけは、なんでもいいから頑張ってとりな!
て言うと思う。
資格とったってさ、職場は人間関係とかブラックとか体力とか他にたくさんの問題があるから資格あるだけでOKとは全然思わないけど、あると、やっぱり、少し頼れる、気持ちの拠り所になる。
私がそう実感してる。
特に自分の子に勧めたいのは、頭がよければ医師とか臨床検査技師とか。
割と医療系はHSP率高めだと思うんだよね、周り見ていると。
参考サイト:臨床検査技師になるには
異動のできる職場、自由な職場がいい
HSPだからこの職場がおすすめだよ!
というセオリーはないけど、
安心できる職場というのは大前提として、
もっと踏み込むと
異動ができる職場、自由な人が多い職場
が良いと思います。
逆に避けたほうが良い職場は
- 異動が全くない職場
- 人間関係が固定化された職場
- 規律の厳しい職場
- 考えの古い職場
異動ができず、ずーっと同じ場所で働く、というのが、実は一番私はダメで。
どんどん世界が閉じていって、悩まなくていいような些細な悩みを拡大解釈して悪循環に陥っちゃう、逃げ場がない、そんな気持ちになりました。
希望すれば異動しやすい職場=大きな企業
は意外とHSPの人には合ってると思う。
例えば病院で働くにしても、ずっと同じ場所じゃなくて、系列病院に異動できる、とか。
あとは、自由な人が多い職場。
規律の厳しいところでは、HSPの人は過剰適応して、うまくやったとしてもものすごく消耗しちゃうと思う。
私はそういう職場で、過剰適応して必死に優良社員でいたら、ものすごくすり減ってしまいました
古い体質でパワハラが横行してる業界とかもきつい。
あと、フリーランスもいいけれど、注意点はあります。
フリーランスはとにかく不安定だから、環境的にも収入的にも「不安」を感じる場面が結構多いから、HSPの人にはきつい可能性も。
直接クライアントとゴリゴリ交渉しなきゃいけないしね。
ただ、HSPといっても色々なタイプがいるので、まずは
自分が一番苦痛に思う状況
をしっかり把握することが大事。
そして、戦うよりは避ける、が結果的にうまく行くことが多いと経験上思います。
自分の苦痛を感じやすい場所から、なるべく遠い環境の仕事を選ぶといいと思います。
✳︎HSPと発達障害は似て非なるものですが、こちらの借金玉さんの著述はとても参考になります。
自分の特性を把握し、受けれいた上でどう人生をサバイバルしていくか?という、
「生きにくさを抱えた人」の最大の悩みの部分を、サバサバとした切り口で書かれていて、とても勇気をもらえました。↓
発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
関連記事:HSPの子育ては疲れやすい。気持ちを楽にするために、とても大事なこと。