子育て向いてない!と全力で感じた一人目子育て期間
子供を産む前、結婚前から私は
「自分は子供は苦手かも」
「子育てとか苦手だろうなあ」
と予感していました。。
後々わかりますが、私はHSP(敏感すぎる性質)の傾向があり、育児には不向きだとはっきり自覚することになります。
HSP=Highly Sensitive Personの略で、「繊細な人」「敏感な気質」と日本語訳される、気質のひとつ。アメリカのエレイン・N・アーロン博士によって提唱された心理学用語でもあり、近年、日本でも注目されています。
参考:ウィキペディア
HSPの子育ては疲れやすい。気持ちを楽にするために、とても大事なこと。
それでもご縁があり、さらに30代を迎えてから不思議と自分の子供が欲しくなり(ホルモンの影響か?)、念願の第一子誕生。
新米ママとしてのスタートを切りました。
おすすめです。↓
思っていた以上に、自分の子供は可愛い
産んで一番びっくりしたのは、
自分が産んだ子はびっくりするほど可愛い
ってこと!!!
母性のようなものが、ぐんぐん湧き上がるのを感じました。
しかし、そんな謎に湧き出る愛おしさと同時に、現実の子育ては、また別の次元で厳しいものだった(笑)。
愛おしさと、しんどさのミックスジェットコースター。
そんな状態が、四六時中続きました。
そして、徐々に、新生児のお世話による体力的、精神的な消耗度の比重が増し、
気力を奪ってゆく…。
慣れない子育てに奮闘する中で、
子供は可愛いけど…、自分、子育てに向いていない」
いや、はっきり本音言います。
最初ほど「可愛い」と思える余裕はなくなりました。
必死すぎて
可愛く思えないこともある。
こんな自分、母親失格ではないか。
すごく悩みましたが、近い人にもそれは絶対言えなかった。
軽蔑されそうで…。
悩みすぎて、子育てSOSにもこっそり電話しました。
話を聞いてもらうことはできたけど、
自分を許すことはもちろんできず、苦しみました。
「子育て向いていない」と思った理由は以下。
- ひとりの時間がないと、息が詰まる
- 子供の泣き声が苦手(パニックになる)
- 子育て における予測不可の連続に精神をやられる
- 心配性
子育てに、合理性とか予測性とか、通用しません。
頭ではわかっていても、長年染み付いた自分の思考から抜け出せず、
体や心が、育児の状況をスムーズに受け付けてくれなかったのが、私の子育ての苦しみの元凶だった気がします。
長年、合理性が求められる仕事などをバリバリやってきた人とかが、子育てでうまく行かないも上記のような理由なのかなと思います。(私はバリキャリではありませんが…)
子育ては、自分の培ってきた価値観を大きく変えなきゃいけないものでした。
そのあたりが不器用でスムーズに行かず、私は苦しんだ気がします。
…というのは今やっと思い返せることで、
そもそも自分なんて見つめ直しているヒマなんてない
怒涛の育児のさなかでは、
なんか違う、
どうしてこんなに疲れる、
自分が母親失格、
子育て向いてない、
という負のループにいました。
子育て向いてないと思いつつも、二人目を望んだ理由
私の友人にも、「子供は一人で十分」と早々に一人っ子を決めたひともいました。
私も、
こんなに子育て苦手なら、一人でもう限界じゃないか…
と思いましたが、それでも結局二人目を産みました。
なぜか?
自分でもわかりません。(キリッ)
色々な要因があったと思います。
- 2人目望むとしたら、年齢を考えて決断は早い方が良い
- 兄弟ほしい
- もう1人なら、経済的にギリギリいける
など一般的な理由もありましたが、
いちばんは、
「自分の家族」として思い浮かべるイメージが、子供が2人だった。
つまり、ただの直感です。(キリッ)
それと、私は思いつめやすいタイプなので、子供1人だとその子にかかりきりになって、かなりウザい母親になりそうだ…という危機感もありました。
子育て苦手なくせに、二人目?
と自分でも思いました(夫もそう思ったと思う)が、
子供が育つのと同時に、私も自分を見つめ直して、やり方を変えていかなきゃいけない、
という覚悟のもと、二人目を望み、幸運なことに授かりました。
なぜ、あの家族は二人目の壁を乗り越えられたのか?―ママ・パパ一〇四五人に聞いた本当のコト
二人目を産んだ結果
2人目。
本当に可愛くて、とてつもなく感動しました。
産んでよかった!!!!!と100%思いました。
で、二人目は子育てしやすい…という噂に期待していたのですが、
まあ期待は大きく裏切られ、1人目以上に大変でした(笑)。
二人とも幼い時の、その頃の記憶はほとんどないです(笑)。
でも、
「一人でも二人でもその大変さは一緒だな」
と思った記憶はあります。
上の子が幼稚園に上がったくらいから、
少し息をつけるようになったかな?
という感じで、成長とともに、しんどさ、辛さは徐々に少なくなっていきました。
私の場合は、子供と離れる時間が数時間でも持てるようになると、
ストレスが激減していった気がします。
一時保育やファミサポなどに登録して、いざ精神的に追い詰められたとき、一人になれる手段を確保したことも(実際は予約がなかなか取りづらく、思ったよりは利用できなかったけど)、私の育児を大きくフォローしてくれました。
2人目が幼稚園に入園する頃には、
「子育て苦手だからという理由で諦めなくてよかったな」
としみじみ感じました。
現在に至るまで、「大変だけど良かったな」と思ってます。
疲れすぎてない?子育て苦手と自分を責める前に
赤ちゃん時代の子育てがようやく一段落し、
過去を振り返った今、思うこと。
私は、
「自分は子育て向いてない」
と自分を責めまくっていましたが、
本当は、
(向いてる向いてないで言えば、もちろん向いてないんだけど)
ただただ、育児に疲れすぎて、自分を24時間追い込みすぎていた
と感じます。
それが苦手意識とセットの自己嫌悪に繋がっていた気がします。
新米ママのプレッシャーって本当にすごい。
生まれたての赤ん坊を前に、
優しくなきゃ、
ちゃんと育てなきゃ、
死なないように世話しなきゃ、
外に出たら大人しくさせなきゃ、
完璧でなきゃ、
と、子育て超初心者なのに、最初からハードル高く設定し、できずに落ち込んで、
それでも頑張って、
でも誰にも認めてもらえず褒められることもなくて、
そんな時にも赤ちゃんは大きな声で泣いて、
家はめちゃくちゃ散らかって…、
「自分はだめだ」と思ってしまうループが、とにかく新米ママの周囲、渦巻きすぎ。
そんな過酷な条件下で、
「自分は子育て向いてるッ🎵」
なんて思えるママなんているの?と思います。
どんなママでも、こんな状況下、赤ちゃんを可愛く思える余裕なんてなく、完璧なんて無理。
この状況下で、「子育て向いてない」と自分で思い込んで、希望を諦めてしまう。
向いてないんじゃなくて、疲れすぎてるだけでは?
と心から思うのです。
疲れていれば、どんなに優しい人だって、余裕がなくなるよ。
私は、子育てストレスマックスの時期に、
自治体のヘルパー制度やファミサポ、一時保育、民間の託児所やベビーシッターや産後ドゥーラ、
さまざまなものをスマホで調べ、実際に利用しました。
手続きとかがちょっぴり面倒だったりするけれど、
孤独に育児をして、自分の気持ちを煮詰めるのが一番やばい、と危機感を感じていたので、コミュ障ですがそこは頑張って助けを求めまくりました。
(この時期を超えたら、また平常コミュ障に戻りました)
家事も、徹底的に手抜き。
手抜きをすると、最初は罪悪感ありますが、
「期間限定だ、文句あっか」
と自分で割り切るのが、罪悪感を減らすコツ。
手抜きも、外部の力を頼るのも、さらっと書いてますが、それなりに葛藤の末の決断でした。
でも、もっとさっさと決断できてれば、もっと良かった。
自分を追い込まないための仕組み作りを整える。これ重要。
自分だけの力じゃ、なんもできない。
育児は、私にそれを教えてくれた気がします。
そして、もっともっと気持ちを楽に子育てできて、どんどん子供を産みたいな、と思える世の中になっていけばいいな、と思います。
私も、もう少し余力があれば何人でも産みたかったです。
世の中が、孤独に奮闘している子育てママたちに寄り添って、
大丈夫?疲れてない?
と声をかけられる、そして助けになる仕組みが、増えていくことを願ってます。
イライラ・モヤモヤが消える ママの心のゆるめかた やさしくなれるマインドフルネス