専業主婦になりたい理由と、ほんとの本音。

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専業主婦は時代遅れ?

私は2人目の子供を出産後に仕事をやめて、専業主婦になりました。

それに伴い、上の子は保育園から幼稚園へと転園。

預かり保育が充実していない幼稚園だったので、ママのほとんどが専業主婦。

昔は専業主婦もたくさんいましたが、今の時代、専業主婦って、昔より少なくなってきていますよね。

実際、「平成30年度版 男女共同参画白書」によると

第一子出産前有職者(1人目を産む前に働いていた女性)のうち、

出産後→無職:46.9% 有職:53.1%(平成22〜26年生)

これを20年前と比較すると

無職:60.7% 有職:39.3%(平成2〜6年生)

ということで、15%も減っているんです、専業主婦の割合。

男女共同参画白書(概要版) 平成30年版 第1節 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)をめぐる状況

今や、「専業主婦になりたい」という考えは、時代の流れからは逆行している感じ、雰囲気があることは、いささか否めないでしょう。

それでも専業主婦になりたい理由

専業主婦になりたい理由、てなんでしょうか。

ずばり、私の周りの専業主婦の声を聞いてみました。

  • 今さら働くとか無理(気持ち的にも、スキル的にも)
  • 子育て大変すぎて、働く気になれない
  • 通勤辛い
  • 夫の意向
  • 体調問題
  • 子供のそばにいたい

など、ほんと色々でした。

ただ、本音というか、本当のところはもっともっと複雑で、その家庭にしかわからない切実なものもあるかと思います。

私の場合

私は第一子を出産してしばらくは、正社員で仕事を続けていました。

しかし、下の子を出産した時点で仕事を辞め、専業主婦デビュー。

そのときの私の気持ちは、

  • 楽したい(一度、立ち止まりたい):40% 
  • 子育てしながら、仕事をこなす自信がない:30%
  • 子供のそばにいたい:30%

といったところでしょうか。

仕事のストレスのトラウマ?

楽したい というのは、仕事特有のキリキリしたストレス(緊張感の高い仕事内容でした)、対人関係のストレス、などから、

「一度離れたい」

と思った偽らざる気持ちです。

毎日毎日、肩に重たいプレッシャーを乗っけながら満員電車にのって通勤し、胃が痛むようなストレスの中で仕事を週5日続ける、その気力も体力も、子供ふたりを抱えて、こなす自信がありませんでした。

特に辛いのはやはり対人関係のストレスじゃないですかね。

クライアントの要望や要求に沿った、そつない対応をこなすことは、すごく神経を使いました。それらを続ける根性が、もう、なかった。

専業主婦の中では、やはり

「仕事上での辛い対人関係の過去があり、あんな世界にもう戻らなくいいのなら、もう絶対戻りたくない」

というトラウマを抱えているひとは、意外と多いんじゃないかな?と思います。

✳︎(ただ、私がその後何年か経過して、子供を育てながら復職したとき、以前はあんなに悩まされていた対人関係ストレスへの耐性が、知らず知らず身についていたことに驚きました。

子育てとか、PTAとかも、逃げられない世界。そこで揉まれた経験は、必ず仕事にも生かされる!と強く感じた出来事でした。)

実際は専業育児も相当過酷…!

でも、楽したい(仕事やりたくない)、という思いから専業主婦になっても、

「専業主婦の育児は、相当過酷だ」

とすぐに気づきました(笑)。

むしろ、育児のほうが、逃げ場もないし、勝手に辞められないし、休むこともできない。

対人ストレスも、園に入ってPTAとかすれば、仕事と同じくらい(いやむしろそれ以上不合理で不可思議な?)ストレスと対峙すること。

どちらをとったとしても、大変さには変わりないかも?

というのが両方経験した私の実感です。

子育てしながら仕事は無理?

私は、2人目が産まれてから育児がてんてこ舞いになり、

自分が

  • 朝に子供達を保育園へ送迎し
  • 出社してハードワークをこなし
  • 時短で退社してお迎え
  • 帰宅後、夕飯を作って食べさせる(ちゃんと食べない子供達を指導しながら)
  • お風呂にいれる
  • 子供達を寝かしつける
  • 明日の園の用意、自分の仕事の用意をする

ということが、

「どう考えても無理すぎる。できない」

と考え、専業主婦になりました。

振り返って見てみても、やはりそれは間違ってなかった気がします。

できなかったです。

子供が自分で自分のことをある程度できる(下の子が小学生になるくらい)年齢まで、仕事と子育ての両立は、不器用すぎる私には無理だったと思ってます。

専業主婦になってから、子供と対峙する時間が長くなるぶん、やはり子供関連の些細な悩みは山のようにできます。

育児書を、子供の昼寝の合間にめくったりして、色々と勉強しました。

育児をただこなすタスクと思いがちだった頭から、

「子供の様子を見つめる」育児を心がけよう、という方向にシフトできたのは、専業主婦になって気づいた「気づき」でした。

子供のそばにいたい

私が、専業主婦になったきっかけのもうひとつは、2人目の子供を入れようと保育園を見学に行った時、ただ直感的に

「しばらく手元で育てたいなあ」と思ったこと。

(別に保育園の印象が悪かったわけではないのですが)

  • 子供が小さいうちは、手元で育てたい。
  • 平日、子供と朝と夜しか会えない生活がちょっと寂しい。
  • 一緒に、幼稚園から帰ってきたらおやつを食べておしゃべりしたい。

「自分で四六時中育てた」という実感が欲しい(これは私のただの個人的なエゴでもあります)、

そしてそれはきっと楽しいことばかりじゃなくて、苦しいこともあるけれど、

その経験がきっと私の財産になり、自信になるだろう、と思って。

でも、幼子を複数抱えた専業育児は、本当に逃げ場がなくて、孤独で、辛いことも、たくさんありました。

でも、

小さなときに子育てにじっくり取り組んだ経験は、なにものにも代え難い思い出、と信じています。

(いま思えば、もう少し他人の助けの手を借りればよかったです。専業育児のプレッシャーやプライド(?)があり、他人を頼れずにいた気がして、そこは半せ&後悔しています)

柔軟な選択ができることへの願い

いま、子育て中のママを取り巻く環境って、0か100。

両極端すぎると思うのです。

仕事をするなら、0歳時から預けないと認可保育園に入れない。だから生後6ヶ月で職場復帰するママもいるし、そのレールから外れたら、もう正社員コースを歩めなくなるんじゃ、という風潮はまだあります。

そして復職への壁もいまだに厚い。

また、子供が小さいうちは、たとえば週2日くらいパートできるくらいが、ワークライフバランス的にベストな気がするのですが、そもそも週2ではなかなか保育園に預けられなかったりして、結局、「働くのはよそう」、となる現実。

働くなら、相当な覚悟が求められる。

しかし、働かないという選択も、同じくらい覚悟がいる。

どちらの選択をするのも大変。ママは0か100かの世界で、みんな、戦っていのです。

子育て中のママが、自分らしく無理なく働ける選択ができる、柔軟な世の中になってほしいです。

子供達にも、

「ゼロか百かじゃなくて、そのときそのときにあった働きかたができるんだよ」

という姿を本当は見せてあげたい。

そういう活動を、ささやかながらこれからしていきたいなと夢見ています。