選択一人っ子を選ぶ「賢い」?ママたち
私の世代では、現在小学校高学年〜中学生の子供を育てている友人が多いです。
そして気づいたこと。
一人っ子の家庭は決して少数派ではないこと。
私が仲良くしている友人8人中、5人が一人っ子ママです。
一人っ子の理由として、
「二人目を授かりたかったが年齢的なものや体質的なもので難しかった」
という人もいるのですが、
「あえて一人っ子を選択した」(いわゆる選択一人っ子)
ママも実は多い。
そんな選択一人っ子ママたちに共通するのが
「先のことをよく考える賢さ」。
用意周到に、一人っ子に決めている。
しかも、あえて「選択的一人っ子である」ことは公にせず、
周囲の人には
「本当はもう一人くらい欲しかったんだけどね」
なんて言いつつ、
「本当のことを言うと、一人っ子を望んだんだ…、実は」
というママも密かに多いんです。
(「選択一人っ子」を公言すると、いろいろと余計なことや自称アドバイスを送ってくる人がいるため、「欲しかった風」を心掛けてそれ以上ズカズカ入ってこられないよう、予防線張ってる。。という友人も!)
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選択一人っ子を選んだ理由
(あえて)選択一人っ子を選んだ理由については、さまざまなものがあります。
- 教育費など経済的な理由。
- 一人の子供にじっくり向き合い大切に育てたい。
- 気力、体力的な面。
- 兄弟がいるデメリットを感じるため
などです。

「教育費」など経済的な理由は大きい
これ本当に今の世の中切実ですよね。
子供って本当にお金がかかる。。
子供に少しでも良い教育を受けさせたい、好きなことに挑戦させてあげたいけど。
高校や大学進学でかかる学費も頭が痛い。。
どこまで行ってもお金の問題は付きまといます。
子供が大きくなるほどその問題はどんどん切実になってきます。
そのため、現実的な部分をしっかり見つめた末に「選択一人っ子」を選ぶ家庭も。
実際私が子育てしていた幼稚園時代、私立小学校のお受験をする子は一人っ子が多かったです。
「一人の子にお金を集中してかける」スタイルを目のあたりにしてきました。

一人の子供にじっくり向き合いたい
「自分が大勢の兄弟で育ち、親にあまり目をかけられず寂しかった」
とか
「自分の兄弟がとても手がかかり、その子に母親がつきっきりで自分は放置された」
という寂しい思い出があり、
「私は一人の子供だけ^に向き合って育てたい」
と選択一人っ子を選んだママ友が実際にいました。
親子の一対一の関係は大変なこともあるでしょうが、それだけ全力で「この子だけに向き合う」と言う覚悟も相当なもの。
同時にとても贅沢でかけがえのない時間なのかもしれませんね。
気力、体力的な面
一人目の妊娠時の壮絶なつわり経験や、出産での大変な体験。
そういった体験を経て、
「子供は一人で十分」
と決めるママもいます。
また、一人目の子育てがあまりに大変で、
「もう一人なんて、とても無理。。」
という理由も。
妊娠も出産も、そして子育てだって命懸けです。
「この経験は1回で」と考えるママの気持ち、とても分かります。
時々理解のない周囲もいますが、本当に妊娠や出産、子育ては大変なんですよ。
産み育てる本人がそう決めたなら、どうか夫を含め周りはその決断を理解して欲しいと切に思います。
兄弟がいるデメリットを感じる
自分自身に兄弟がいて、
仲が悪過ぎて喧嘩の思い出しかないとか、
ソリが合わずに疎遠とか、
介護問題や遺産問題で親戚兄弟間で揉めた、
などの経験がある場合、兄弟を作ることを回避するケースも。
(そういう場合、より強固に選択一人っ子を選んでいるケースが多い)
確かに
「兄弟がいれば楽しい」「兄弟がいれば心強い」
というのはあくまで理想で、現実はそればっかりじゃありませんからね。
「我が子にそういう思いをさせたくない」という気持ちから一人っ子を選ぶのも現代ならではと感じます。

選択一人っ子を「賢い」と思ってしまう理由
選択一人っ子を選ぶ家庭を、周りはどう見ているのでしょうか。
基本的にはよそのお宅が選択一人っ子かどうかは分からない場合が多いので、
いちいち外野がどうこう思うことは少ないと思うのですが(笑)
「選択一人っ子」を公言している家庭で、豊かで充実した生活を送っているのを目にすると、
つい羨ましくて
「選択一人っ子というのは、賢いかも…」
と思ってしまうことも。
そう思うきっかけは、やはり経済的な点でしょう。
我が家は私立中学の受験なんて無理!とか
まだ下に兄弟もいるし、大学だって自宅から通える距離じゃないと!
などと言って自分の子を諭している横で、
一人っ子のお家が「留学を考えてる」とか、
塾通いして難関私立中を目指してる、
など聞くとつい
「ああ、一人っ子で思う存分投資できるのは良いなあ」
なんて思っちゃいますが、隣の芝生はいつだって青く見えるもの。
(そもそも冷静に考えると、たとえ我が家は一人っ子でもそんなたくさんお金をかけられる訳じゃないのに気づくw)
子供の教育費がシビアになってくるのはズバリ中学生以降。
出産の時に、そんな先のことまでいちいち考えていなかった人間(私)としては、
子供が生まれる前後から「教育費がかかるから一人っ子」と将来を見据えていた選択一人っ子のお家は、なんて計画的なんだ、と感心することもあります。

選択一人っ子をずるいと思ってしまう理由
一方で、
「選択一人っ子はずるい」
と思ってしまう感情。
これも隣の芝生は青く見えてるだけなんですけどね。
冷静に考えれば、よそのご家庭をずるいとか何とかジャッジするのはあり得ないわけで。
でも、つい「自分にないもの」を持っている相手を
「ずるいなあ、羨ましいなあ」
と思ってしまうのも人間のサガ。
思うんですが、
「選択一人っ子はずるい!」
と騒ぐ人がいるならば、
そういう人は、一人っ子の家庭に限らず、たとえば「都会育ちがずるい」だとか、「夫の職業がずるい」だとか
「〇〇がずるい」
と、なんでもかんでも人と比べて、不満を言いたがる人でしょう。
そういう「ずるい」スピリットの闇を抱えている人は、
今の生活にモヤモヤを抱えていて、自己肯定感がちょっぴり低めになってしまっている状態なのだと思います。
本来は、よその家庭のことなどごちゃごちゃ気にせず、
己の家庭と向き合い、大事に日々を送っていけば良いだけのこと。
もし、他人のことが気になってついついイライラしてしまう場合、
それはちょっとお疲れのサインかも。
ゆっくり本を読んだりして、自分が穏やかになる時間を意識的に作ってみることをお勧めします。
自分の自己肯定感が上がると、不思議と周りにも寛容になれます。
頑張り過ぎのママたち、もし周りの家庭が気になる時は、ちょっと立ち止まって、自分自身をゆっくり優しく見つめ直して見ましょうね。
イライラ・モヤモヤが消える ママの心のゆるめかた やさしくなれるマインドフルネス