マンション騒音問題は突然に
ある日突然のこと、我が家の騒音トラブルは始まりました。
ほんと「突然に」それは始まったんです!
夜、雨の日に窓を少しあけてソファでくつろいで本を読んでいたら。。
突然人の叫び声が!!!
上階?ななめ上?
びっくりしてキョロキョロしたのですが、叫び声は一瞬でした。
あれ、と思ったものの一瞬だったのでそのまま気にせず読書を続行。
まさかこれが…長い長い戦いの日々の始まりだとは思いませんでした。。

ちょっとずつ増える騒音の恐怖
それ以降、夜の叫び声が時々聞こえてくるようになりました。
夫婦喧嘩のようです。
お互いの声が聞こえるものの、どちらかと言うと、女性の方がヒステリックに甲高い声で叫んでいます。
年齢はよく分からないけど、結構若い(30代?)くらいの夫婦。
そして、喧嘩の声がエキサイトしている時は、走る音や壁を叩く音も聞こえてくるのです。斜め上ですよ?どんだけ?
私は騒音に悩み始め、勇気を出してマンションの管理会社に問い合わせました。
「あー、はいはい。〇〇号室ですね」
どうやら、すでにその夫婦喧嘩の騒音は問題になっていて、私だけでなく、近隣住民からも苦情が来ているとの事。
何度か申し入れしているけれど、また言っておきますね、と対応してくれることを約束してくれました。
それを聞いて、
あー周りもちゃんと問題視してるのね。なら、解決も早いだろう。
と安堵したのですが。
結果から言うと、そこから1年以上、その騒音トラブルはどんどんひどくなり、かなり悩まされることになったのです。
再三注意を受けたご夫婦は、気分を害したのか反省するどころかむしろ意固地になって、管理会社からの注意に逆ギレするようになったのです。
さらに夫婦仲も悪くなり、ますますヒートアップする夫婦喧嘩。
叫び声、ドンドンした足音、壁を叩く音。
聞こえるこちらは、心臓がキュッとなって不安で恐いし、何よりうるさくて落ち着かない(笑)
(見かねて通報したご近所さんもいたと後で聞きました)
次第に私は、窓を開けることが怖くなってしまいました。
夜が来るたびに、私は
「今日もまた騒音あるのかな。。」
と暗い気持ちになり、早く寝たら寝たで、ドンドンという物音でビクッとして起きてしまう。
元々メンタル弱めだったのですが、その頃から夜になると軽いパニック発作が出てしまうようになり、内科で気持ちを落ち着かせる漢方薬を処方してもらうようになりました。
騒音問題に悩まされ続けた日々
夫が会社と契約している指定マンション(家賃補助が出る)だったので、なかなか引っ越しができない環境も、私の気持ちを追い詰めました。
夫婦喧嘩のほうも、怒った片方(主に奥さん)が喧嘩じゃない時でもストレス発散のためか、窓に向かって
「馬鹿野郎!」などの叫び声をあげるようになってきて、もう本当に。。
夫も、憔悴していく私を見て「引っ越してもいいよ」と言ってくれたのですが、口で言う割にはなかなか行動せず。。
ご夫婦は、騒音の苦情を言うマンションの住民にも恨みを持ち始めているようだったので、エレベーターの中で会わないか恐怖だし、
とにかく家に住んでいるのに、安らげる時間がなくなってしまったことも辛かったです。
マンションの管理組合や管理会社も問題視して対応してくれるものの、事態が本当に膠着して。。
私は夜になると、家の中でヘッドフォンをつけるようになりました。
「なんで普通に暮らせないんだろう」と悲しくなる気持ちもあるけれど、とりあえず、私は私の生活を淡々としていくしかない。。という気持ちで、行き詰まったときには本を読みました。
あと、「悩んでいるのは自分だけではない」と思うことも大事にしました。
どうしても、家に一人でいる時間が多いので、夫より深刻度が高かったんですが夫には常にこの悩みを共有してもらいました。
また、、近隣の部屋の人たちもかなり悩ましい日々を送っているはず、と。
困ってるのは私だけじゃないと思うことで、なるべく孤独感に陥らないように頑張ってました。
あと、本を読んで「他人に振り回されず、自分で自分の人生をコントロールする」メンタルの持ち方を勉強。参考になった本です。↓
うまくいっている人の考え方 完全版(ジェリー・ミンチントン)

突然起こった転機
騒音トラブル、事態が悪化したままこう着状態が続いて、1年が気付けば経過してました。
長いようで、あっという間なようで、でもやっぱり長い…。
なるべく気にしない、振り回されないように…
気持ちを落ち着かせる漢方薬を飲み続けながら、精神バランスは綱渡りの日々。
パニック症状にも時々襲われ、
窓も気軽に開けられない状態が当たり前のように続いてる日々でした。
ストレスのせいか、顔にも謎の湿疹ができるように。。
窓を閉め、夜はヘッドフォンをして漢方薬を飲む生活に、もはや諦めも感じてました。
しかし、突然転機はやってきたのです。
奥様のほうが出て行ったのです。
どうも、すったもんだの末に無理矢理出て行かされた感じでした。
どうも長引く喧嘩、理事会にも相当きつく言われ続けられることに夫のほうが嫌気がさしたらしく、別居という形になったようでした。
奥様が出ていったら、とても静かになりました。
壁を叩いたり足音もぴたりとやみました。
そして静かな日々が続いて、本当に胸を撫で下ろしていたのですが、
でも、また奥様が帰ってきたらどうしよう …
という不安も拭いきれませんでした。
でもしばらくしたら、夫のほうも出て行ったのです!!!
どうも分譲マンションを売りにだしたよう。
そりゃそうですよね、周りにあれだけ迷惑をかけたのだから、そりゃ普通の神経なら住み続けるのは難しいでしょう。。
そして数ヶ月後、新しい人が引っ越してきて、この長い騒音問題は終結したのです。

騒音トラブルで思ったこと
いつ終わるか分からないと思っていたなかで、ようやく1年以上の時を経て解決した騒音トラブル。
この騒音トラブルの件で思ったのは、住んでいる人の行動を変えることは、とても難しいこと。
そして、騒音主に退去してもらうことは、外部の人が何を言ってもなかなか難しいこと。
(管理組合から調停や裁判などの話も出たには出たのですが、なかなか事例がなくて難しいということでした)
今回の件は、やはり外部からの影響というよりも、トラブルの主の家庭環境の変化による解決でした。
そしてもう一つ思ったのは、
「家を買うのはめっちゃギャンブルだな。。」
ということ。
これが一軒家だったら、なかなか売ることも難しいだろうとか色々考えちゃいました。
なので、うちは子供が産まれてからも、買うのが恐くて相変わらず賃貸住まいです。
それくらい、騒音問題は私の心にダメージを残しました。
その後も、少し物音がするだけでビクッとすることは続き、やがて夫の転勤が決まり関東へ引っ越すことになり、新しいマンションに移って、初めてほっとしたことを覚えています。
いやー、あの頃は辛かったです。
騒音トラブルは、日常暮らす家で起きることなので、受けるダメージは大きいです。
もし可能ならば、騒音トラブルに遭遇した場合はさっさと引っ越すに限ります。
でも、そういうわけにもいかないことも多いもの。
そういう時は、受けるダメージを最小限にするように心にとめながら(私の場合はヘッドフォン生活)淡々と、1日1日を過ごす。
日々の小さなことに感謝する心がけをしたら、日々の不安や不快感が薄くなるのでおすすめです(実体験)。
私が、メンタルやられて漢方薬を出してもらった医師に言われたこと。
「いつかは終わるから、大丈夫」
「変わらないように見えて、事態はすこしずつ動いているはず、振り回されすぎずに自分のペースを大事にしてください」
その言葉が心強かったです。
マンション暮らしって色々大変だよね!
参考ブログ:同じマンションのママ友との距離感は?