子育て不適合者のしんどい告白
私は、子供がまだよちよちの赤ちゃんで、毎日子育てに追われていたとき、夫から
「全然笑わなくなったね」
と言われたことがあります。
はい、赤ちゃんじゃなくて、私が!
「笑ってるヒマなんていつあるの?、毎日毎日この目の前にいるちっちゃい赤ちゃんの命を守ることに必死なのっ」
と、夫のKY発言に、プリプリした新米ママ時代でした…。
でも、プリプリしながらも、
「育児しながら笑っていない」
という事実を指摘されたことで、不安になり、また子育てに対してさらに自信がなくなってしまいました。
「私…子育てを24時間しんどいと思っているし、確かに全然楽しめてなんてない。たぶん、子育て苦手…不適合者なんだろうな」
て。
子供がはじめて寝返り打ったとき。
離乳食食べたとき。
歩いたとき。
その都度、必死な中で「達成感」は感じたけれど、やっぱりニコニコ笑えてはいなかった気がします。
周りを見ると、優しくニコニコと我が子に話しかけているママがたくさんいて、
そうなれない、
いつも子育てしんどい!しんどい!と言い続けている私は、
母親失格な気がして、消えてしまいたい気持ちになったことも(いま思うと結構笑えない状況でしたね…)。

子育て楽しいのはいつから?
「ずっと子育て楽しめないまま、貴重でかけがえのない子育て期間を、私は終えてしまうのかな…」
と不安になっていた乳幼児育児の頃。
(そう思っているなら、もっと積極的に工夫しろ〜!と、今なら思うんですが、なかなかやっぱり、自分から楽しむことが、あの頃は難しかった)
しかしですね。
永久にそうではなかったんです。
子供が幼稚園に入ったくらいから、子供たちが自分である程度、着替えをしたり、ご飯食べたり自分でできるようになった時期から、不思議と、
今まで感じていた類のしんどさが消えたのです。
そして、能動的に遊べるようになった子供が繰り広げる、粘土遊びやお絵かき、おかし作り、字の練習、公園遊びなどは、
今までの赤ちゃんのお世話に比べて、はるかに楽しく一緒に取り組めたんです。
子育て楽しいと心底思えたあの日
特に私が
子育て楽しいな、幸せだな
と、充実感をもって思えたのは、
とあるいつもの夕方のことでした。
家から少し離れた大きな公園で、子供たちが、その場で仲良くなった友達たちと一緒に何時間も思いっ切り遊んでいて、そろそろ日も暮れてきたから、「寒いから帰ろう」と、子供たちを自転車に乗せたとき。
子供も、たくさん動いて笑っていたし、私もよく動いて笑った。
本当に楽しかったなあという充実感でいっぱいで、暗くなった道を自転車でゆったり帰るのが、本当に幸せな時間でした。
それは、昔、自分が小学生のときに、友達と一緒に暗くなるまで遊んだ日の、充実感いっぱいの気持ちと同じで。
親になって、あのときの気持ちを追体験できたことを、ふととても幸せに感じました。
赤ちゃんを抱えて暗い顔をしていた自分に、こんな日がくるなんてびっくりしました。

育児が楽しくなる時期はママによって違う
子供が小学校に上がって、自主的な活動ができるようになると、ちょっと真剣な話や込み入った話もできるようになるし、子供と向き合う時間が、乳幼児の頃よりとても充実してきた実感が、私にはありました。
そのとき、
あ、もしかして。
人によって、子育てを楽しめる時期って違うのかも。
と思いました。
赤ちゃんを甲斐甲斐しくお世話したり、まだ言葉を発さない赤ちゃんの要求を上手にくみとったりが、私は、とんでもなく苦手でしんどく思うタイプで。
逆に、子供が自分のことを少しずつできるようになり、一緒に共同作業(おかし作りとか)できたり、その日の出来事を色々と話したり、言葉でお互いに主張して喧嘩できるようになったとき、
ようやく、
自分が抱えていたしんどさから少しずつ楽になり、光が見えた気がしました。
もちろん、言葉が達者になるととても生意気でぐぅぅぅぅとなることも多いんだけど、
それでも、赤ちゃんの頃の子育てより、私はしんどくない。
むしろ、楽しい。
だから、
現在子育て楽しくない、しんどい=だから私は子育て不適合者
と早まらなくて全然大丈夫。
ママにはママの、子育て適齢期があるんじゃないかな。と思っています。
すべてのママの、毎日の奮闘や優しさが、素敵な未来に繋がりますように。