ママ友から親友は無理?
濃いママ友関係も、疎遠も、適度な距離感も、いろいろなママ友関係を経験した私ですが、よく新米ママの友人から
「ママ友が親友とかどうも嘘っぽいんだけど…本当のとこどうなの?」
という質問を受けることが(笑)。
私自身、現在のところ、ママ友から親友が生まれたことはありません。
ただ、適度な距離感で付き合いながら(薄い付き合いですが)
「このまま、もしかしたらだいぶ先(子供が手を離れてから)、良い関係に発展していくかも、そうだったらいいなあ」
と予感させてくれるママは、2人ほどいます。
(もちろん、私の淡い期待だけであり、そうなるかは謎ですし、もし実際にそうならなかったとしても落ち込んだりはしないと思います)
なので、
「ママ友が親友になることなんてぜったいない!ありえない!嘘!」
と言う気はさらさらないし、ご縁がうまくいけば、「ママ友」から「唯一無二の親友」が生まれることもあると思います。

ママ友が親友になる「確率」
そうは言っても、やはり、ママ友はママ友。子供を介した、違うバックグランド同士の人間が集まる雑多な(笑)集団です。
最初こそ意気投合しても、見えなかった価値観の違い、倫理観の違い、子供の成長に伴う気持ちの変化など、見えない色々なものでそう簡単に関係がうまくいくわけではありません。
普通の女子学生がクラスで友達を作るのと、やはり違う部分は多い。
そもそも、今までの人生で、親友て何人いますか?
私は…3人。
こんな私に、3人もいてくれて本当にありがとう、といつも思ってます。
思えば今までの人生。
幼稚園〜小学校〜中学校〜大学〜社会人〜主婦
そこまで生きてきて、3人。
(ちなみに幼稚園〜中学校までで、残っている友人ゼロ…)
そう思うと、「親友になる確率」て、そもそも、ママの世界とか関係なく、めちゃくちゃ低い確率なんですよね。
そう思うと
たった数年、ママやってきて親友ができること自体、虫が良すぎる話なんじゃない(笑)?
と思うのです。
もし、「ママ友から親友!作りたい!」と焦りを抱えている人(?)がいたら、ぜひそれを思い出してほしいです。冷静になって、焦っていた気持ちが楽になると思います。

時間をかけてママ友を親友に昇華させた私の母(60代)
私の母は、内向的なタイプですが、まじめでコツコツと物事を進める性格で、毎年のようにせっせとPTA活動を引き受けていました。(←お願いを断れない)
そんな母、私と同じくお世辞でも社交的なタイプではないのですが、PTAを介してママ友と仲良くなり、60代の現在も、私が小学校の頃にできたママ友と、とても仲良くしていて楽しそうです。
不思議なことに、私が仲良かった友達のママではなく、全然接点のなかった男の子ママとかと、仲が良いんです。(ある意味、子供の成長に伴うしがらみが発生しなかったと予想)
子供たちが大学に進学(つまりほぼ完全に手が離れた時期)に、急速に距離が縮まったようでした。
ママ友というのも、普通の友達と同じく、付き合いがゆるくでもお互いの心地よいペースで続いてさえいけば、長い年月をかけ、関係が熟成されていくのかなと感じました。

価値観が合うママ友は宝もの
「親友」まで行き着くママ友は、やはり、子供の関係抜きに個人的に「合う」存在なんだと思います。
- 価値観が合う
- 「ん?」となる部分が少ない
- 一緒にいて疲れない
- 無理をしよう、見栄を張ろうと思わない
そういう相手、とても貴重ですよね。
大人になったからこそ、自然体でいられる友達は、本当にありがたい。
もし、大人になって、そういう人に出会えたとしたら、それは本当に奇跡。
そういうご縁があったら、ぜひ相手のことを大切にしたいものです。

親友は自然にできるもの。機が熟すのを待つ
ママ業は孤独です。
ママ友ができると、ほっとするし、気持ちを共有できて嬉しかったり、生活に張りが出たり、良いこともたくさんあります。
でも、ママ友→親友になることを、あまり意識しすぎたり、焦りすぎないように気をつけたいもの。
大事な友達は、作るものではなく、自然にできる。
出会ってすぐには、作ることはできないもの。
どんなに気が合う人でも、ある程度の年月をかけて、良いときも悪いときもお互い経験して、そこから唯一無二の関係性ができていくもの。
機が熟すまでには、大人になってからだって、時間がかかります。
そこを踏まえて、焦らず、適度な距離感を持ちつつ、心地よく付き合って行ける人は大事にして、ママとしても、豊かな関係を築いていきたいものですね。