ママ友って必要?
現在、「ママ友?いないで〜す」というゆるーい立ち位置で、やっている私。
その「ママ友?いないで〜す」ポジションに達するまでに、ダメダメな私なりに、それはもう、色々な紆余曲折、心理的葛藤、悩みがありました。
ママ友をぜひとも作りたい、仲良くしたいと奮起した時期もあるし、PTA活動を通してディープなママ友交流も体験したし、よくあるトラブルもあったし、本当に色々あって、現在はママ友いないキャラとして、ゆるゆるとマイペースに子育て生活しています。
そんななか、「ママ友って必要?」という質問を、友達(主に新米ママ)などにされたり、そういう会話になったり、ということがよくあります。
私の答えは、
「必要な人もいるし、必要じゃない人もいる」。
「まったく必要ないよ!」と私からは答えが返ってくると思われているらしく、だいたいびっくりされます。
ママ友いないくせに「必要」とか言うんじゃなーい!とか言われそうですが…。
ママ友、必要な人は、必要だと思うし、必要ない人は必要ないと思うのです。

ママ友が必要な人と必要じゃない人の違い
ママ友が必要な人
必要な人、というのは基本的に人と接することでストレスを解消できるタイプの人。
- 人のためになることが好き
- 団体行動が苦にならない
- 他愛のないおしゃべりが息抜き
- 他人から好かれやすい
- ファッション誌やテレビドラマが好き
いわゆる、キラキラママっぽい人とかかな…。
育児って基本、孤独な作業。
不安やモヤモヤを抱え込んでいるとき、同じ境遇のママと軽くおしゃべりするだけで、すっきりしたり救われることが、たくさんあります。
そうなると、嬉しくて、さらに楽しい「予感」みたいなものも感じ、もっと会いたい、もっと喋りたい、深く知りたい、と思うのです。
でも、欲が増えると、なかなかうまくいかないのが人間関係。
- 仲良くなりたいのに、なかなか距離を縮められず「私がダメなのかな」とへこんだり、他のママと仲良いのをみて嫉妬してみたり
- 仲良くなったらなったで、価値観や子供のことなど些細なことで「あれ」と思うことが増えてきて、今さら距離を取ることもできず悶々としたり
- 日常の軽い愚痴から始まって、気づいたら他のママの悪口に盛り上がってしまって自己嫌悪とか…。
学生時代も、仲良くなって、色々あって喧嘩したり仲直りしたり、続く人、続かない友人、色々あったわけじゃないですか。
ママになったって、人間関係の基本は同じ。
友達になって、色々あって、ゆっくり時間をかけて信頼関係を築いていくべきと思います。
でも、ママの場合、そこまでゆっくり人間関係を熟成させている時間がない。
そして単独ではなく、「子供」前提の付き合いであるため、話がややこしくなることも。
たとえば幼稚園在園期間内に、そこらへんを無理にうまく、完璧やろうとすれば、必ず、失敗やすれ違いが起きます。
ママ友が必要でも、距離感は意識することが大事。
最初は楽しくとも、底なし沼のトラブルや悩みにはまっていかないようにそこは注意したほうが良いです。
「もうちょっと話したかったな」
と思うくらいで毎回切り上げるのが、一番心地よくてストレスもなく、そして何より、一番未来に繋がっていく関係になっていく。
ファミレスでとことん、話題が尽きるまで話し込んでいる相手のほうが、たぶん、未来は短い。
幼稚園期間のあいだに、無理にマブダチママなど見つけなくて良いのです。
「ママ友が必要なタイプのひと」は、大人になってからも親友を作れる可能性に満ちているひと。
ゆっくり、ゆっくり、関係を紡いでいきましょう。

ママ友が必要ない人
必要ないタイプ、というのは、意思の強いひとや、やりたいことが明確に決まっている人などが多い気がします。
- 理想が、はっきりしている
- 1人の時間を持つことが、最大のストレス解消
- 自分のペース、空間を大事にする
- 人混みが苦手
- 優先順位をきちんとつけたい
職人気質タイプでしょうか(笑)。
個人的にそういうひと大好き。
たぶん、このタイプの人は、自分で自分のことをしっかり決められ、周りの目を気にしない強さを持っているので、かっこいい1匹狼ママとして一目置かれているはず(笑)。
また、どちらかというとこっちのタイプだけど、そこまで強さを貫けない…、というタイプのママもいると思います。
それがまさに私。必要なのか、必要じゃないのかわからない、と本音がわからなくなることも。
必要なのか、必要じゃないのかわからない人
ママ友と、ほんの少し立ち話すると、気持ちが軽くなる。
何よりもっと話したいな、という感情も持ち合わせている私。
楽しそうにわいわいやっているママ達&子供達を見ると、ちょっと羨ましいし、我が子に同じ思いをさせてやれずスマン…と思う感情だってあります。
ただ、「必要だな、いたらもっと楽しいかも」と思うこともあるけれど、うまく自分の中で線引きができずに疲れて体調崩してしまうこともあるので、それならば、多くは欲張らず(笑)、基本的には、必要ないスタンスでいよう!という感じで、現在に至ります。
おそらく、こういう立ち位置の人、多いのでは。
そして、そういうタイプの人が、
「ママ友必要かな、それとも必要ないのかな」
という気持ちの間で常に揺れ動いていて、辛さを感じているのかも。
私がたどり着いた答えは、
「いたっていなくたって、どっちでも良い」
です。
そういうタイプの人は、基本的には、自分の中で逃げ場(1人でもいいんだという気持ち)をしっかり持ちつつ、自分のできる範囲で、ママ友たちと交流していくのが、一番ストレスのないありかたな気がします。

ママ友は、究極的には必要ないと思う
「ママ友は必要か、必要じゃないか」
究極的に突き詰めれば、必要ない、と私は思ってます。
孤独な育児の日々で、どうしてもガス抜きをしたいのならば、
別に同じ園に通うママ友じゃなくとも、
昔からの友達、近所のパン屋さん、美容室、児童館の先生、子育てセンターの支援員さんなどに話を聞いてもらってもいいのです。
(私は子育てで煮詰まると、高校時代の友達にLINEか電話してます)
園生活でわからないことがあっても、先生に聞けば良いだけ。
小児科耳鼻科の情報、塾や習い事の情報なんて、人から聞いた話より、実際に自分が行って確かめるほうが何より絶対に正確です(笑)。
一応、そんな風にママ友なしでやってきても、
子供は育ってるし、特別に困ることもないまま何年も暮らしています。(笑)
むしろ、ママ友関係ガチガチで、常に緊張感をもっていた時代より、生活の全てがゆるーく穏やかに回っていて、私にママ友はそこまで必要なかった、と感じながらいま、生活しています。
大事なのは、無理して自分を見失わないこと。
自分が、どんなときに楽しくて心の底から笑えて、どんな時に無理を感じてしんどいのか。
そういうことを、忙しい子育て期間中ではありますが、自分の心と体に問いかける作業はとても大事だと思います。
自分の心と向き合うことで、きっと、自分らしい子育てのかたち、生き方、付き合い方のかたちが、見つかるはず。
そうして築き上げた生活のかたちは、これからの人生において、子育てが終わったあともきっと役に立つし、自分らしい生き方をしていくための大事な指針になっていくと思います。